◆ Leap before you look − 学生ヒーロー異世界で大活躍ばなしが苦手だったPLより  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 初プレイ。 従兄のMPKお兄さん(新ルールのレクチャーが最高に上手い)がGMを買って出てくれ、 まだ仲間内に2冊しかないルールブックを おでこつきあわせて参照しながら遊ぶ。 普段新しいルールに挑戦するときは 各自購入・読み込み、話し合いをしてからプレイに臨むことが多いので こういうのは多少ひさしぶりの感覚だった。 結果は上々。 PC1がはっきりしているので、 アシストプレーの得意な・好きなメンバーが多い環境には、 特に向いているのじゃないかと思う。 正直、遊んでみる前は多少不安だった。 けれど、遊んでみたらぜんぶ吹き飛んだ。 わたしは、学生服の主人公が異世界で勇者になる話が もともと好きなプレイヤーではない。 むしろ苦手だ。 子供が一度は抱く願望そのまんまでありすぎて気恥ずかしいし、 とくに 主人公に本当に何の取り柄も特徴もなくても、 異世界から来たというだけでとか、実はもともと運命のうんぬんで なんだか凄い力を持って、 (=外的な要因で特別な力を無償で与えてもらって) 期待されて、応援されて、活躍できるというパターンの場合は 主人公に魅力のないハーレム漫画みたいでもぞもぞする。 それも、女性の目で読んだ 男主人公のハーレム漫画。 けれど、TRPGになったときには 特に自分たちでやってみたときには、事情は全く違ってくる。 当然のことながら、主人公の周囲を固めるPC2〜4の背後にもプレイヤーがいる。 そしてそれらのプレイヤーは、 PC2〜4の目で物語を見る。主人公を見る。 疑問を感じたら問いただせばいい。 苛立ちを感じたら叱ればいい。 そこからは物語が生まれる。会話が始まって盛り上がる。 そして TRPGプレイヤーである以上、 それらの問い、叱咤、罵倒などなどが 「物語を生むためのキッカケ出し」であることを お互いに理解している信頼はある。 (フォーリナー以外の異世界のキャラクター同士でギャップや揉め事を楽しむ時も同様) 結果、 主人公への期待や苛立ちはドラマになり、 いつの間にか彼のことが本気で大切に感じられ、 彼の行動や成長が、「主観的に」本当に嬉しいものになる。 王道が王道であるにはそれだけの理由がある。 ある王道の何かに対して、これ……面白いか?と首をひねってしまうのは、 単に自分がその「理由」、面白さを まだ体感したことがないからである場合が多い。 (王道が王道だからというだけでもう拒否反応を示して忌避する傾向は、  アウトローっぽい自分を好んだり、  自由度やオリジナリティを過剰に求めたりする時期にある人の一部によく見るのだけれども  恐れているという意味で逆に王道に縛られており  いっこうに自由ではなくてもったいないと思う。  ……シェイクスピアも面白いですよー(言いたいのはそれか)  ……話が逸れました申し訳ない。) 今回の場合もそうだ。 学生服の主人公を支えて世界の危機に立ち向かう展開で、 盛り上がるものは盛り上がるんだから仕方ないのだ。 くやしいくらいに面白かった。 一事が万事そんな感じで、 実プレイの中でこそ感じられる快感、燃えるネタ、カタルシス、その起爆剤が 最大限に詰め込まれている感じがした。 噂だけ聞いて、あるいは読むだけ読んで、突っつくのは簡単。 けれど、無意味。 まず、ごたごた言わずに一度やる!やるからには楽しむ! それをするまではうずうず言ってもはじまらない、 言っていてはもったいないゲームだと思った。 一度遊び終えて改めてルールブックを手に取ったら、 随所の文章、設定、描写が魅惑的で仕方がない。 ずるい。逃げられない。 また遊びたい。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  著作表示これでいいのでしょうか……悩みつつ 遥 唯祈  異界戦記カオスフレアは有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ、株式会社アークライトの著作物です。  公式サイト:http://www.fear.co.jp/chaos/