昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
世界に繰り返し時を刻ませ、変わらないかのように見せる。
世界の大きな変貌を、人々の知らないところに保つこと。
そのために働く非日常の世界が、既に君たちの日常だった。
いつ終わるともしれない戦いの日々。20年間覚めない悪夢、長い冬。
理想は実現にはるか遠く、
自分が生きている間に叶うことはないのかもしれないとさえ、どこかで思っていた者も少なくはないだろう。
その冬に、不意に陽が射す日がやってきた。
レネゲイドの治療薬。そんな夢のようなものが、君の支部の研究室で完成したというのだ。
ダブルクロスThe 3rd Edition 『キュアレス』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM : ……というトレーラーの通り、今回は、UGN内部中心の話ということで、全員UGN所属のPCを作ってもらいました。
ありろ : はーい。
GM : 支部長、エージェント、チルドレンの3人。で、イリーガルがいないのもあって、餅くんのチルドレンの子にPC1をお願いしてます。
焼き餅 : はい。
GM : 中学生の女の子なんだよね。
焼き餅 : うん。初挑戦……
GM : なんか、他のふたりがおじさんとかいう支部になっちゃったので、若者担当お願いします。
ペー吉 : 支部長今から幼女になろうか。
GM : やめて!?
“ブライト・ナイト” さうら あとり (PL:焼き餅)
GM : 「あとり」っていう名前は、スズメの仲間の鳥なんだよね。
焼き餅(以下あとり) : うん。スズメ目アトリ科だって。
ありろ : おー。かわいい。
GM : あとは、ライフパスをお願いできる?
あとり : はい。出自は『双子』。邂逅は『師匠』。覚醒は『償い』、衝動は『妄想』。
ペー吉 : 師匠というのは?
あとり : 椿ちゃんを入れさせてもらってたんだけど、Dロイスが入った関係で、
ペー吉 : 今はDロイスが師匠です。
GM : ええ!!
あとり : そのロイスは消さざるを得なかった。
GM : あう。残念。
椿さんは人気があります。
GM : ロイス3つは結局どうなってる?
あとり : [Dロイス:触媒]、双子の弟、あとUGNの怖い人。
GM : ローザ・バスカヴィル。
ペー吉 : まず名前が怖い。
GM : バスカビル!
ペー吉 : もっと怖いのは日本語が通じないところ。
GM : え。
ペー吉 : (眉根に凄いシワ寄せながら)「ホワ――――ット!?」とか言われる。
GM : そんな人なの!?
ペー吉 : (胸倉をつかみながら)「In English!!」とか言われる。
ありろ : ちょ……辛い!
GM : 辛い! 付き合いにくい!!
そんなことはないと助かります。
GM : 双子の弟もスズメ系の鳥。
あとり : はい。相浦イスカと言います。
ありろ : イスカ。イスカ。
GM : 最後に、あとりのコードネームを。
あとり : “光芒一閃”で「ブライト・ナイト」って読みます。
ペー吉 : ナイトにkはつく? つかない?
あとり : つかない。夜(night)のほう。
“フェイタル・ゾーン” わたなべ さぶろう (PL:ありろ)
GM : では、フェイタル・ゾーン……これ、リプレイの台詞の頭にも『渡辺』じゃなくて『フェイタルゾーン』って表記したほうがいいの?
ありろ : お願いします。
コードネームが好きで自分の本名が嫌い、という設定があるようなので、
PC渡辺三郎のことは以下『FZ』(フェイタルゾーン)と表記します。
すみません。
ありろ(以下、FZ) : 出自が『義理の両親』。だけど、もう32歳だし、あんまり表に出る設定ではないと思う。
GM : たぶん、15年前くらいに一度モメて、紆余曲折の果てに涙の和解があった後だよね(笑)
FZ : うん。あなたが私のお母さんとお父さんですの世界に突入してると思う。経験は『UGNへの忠誠』。
GM : オーヴァードじゃなかった頃から勤めてるんだよね。
FZ : そう。何かでレネゲイドのことを知って、こりゃいかんと思って。UGNの理念に感動して、非オーヴァードだけど私はこの身を粉にして働こうと思った。それで、地道に働いて。オーヴァードに覚醒したのはつい最近。
GM : コードウェル博士の事件、けっこう痛かった方か。
FZ : うん。びっくりした。(笑)自分の中では、UGNの『人間とオーヴァードの共存』っていう理想は変えちゃいかんだろうと思ってる。ダメだから壊すの!? なに言ってんの!? ってなってる。
ペー吉 : そこ、ちょっと確認しておきたい。オフィシャルからUGNの看板に掲げていることになってるのは、『オーヴァードと人間の共存』なんだよね?
GM : そう。メインはそれ。で、UGNの活動内容のうち、研究開発のことが書いてあるところ……ルールブック1の177ページを見てもらえるかな。
ペー吉 : おお。素晴らしい。
GM : ごめん違った。277ページだ。
ペー吉 : あれ、素晴らしくなかった(笑)
GM : 普段やってる研究は、レネゲイドの分析、抑制や操作の研究、関連技術や機器の研究開発……
FZ : ブラックドッグ用の装備とかもそのへんか。
GM : で、“究極的には、レネゲイド発症者を治療する、つまりオーヴァードを人間に戻すことを目的としている”
FZ : “が、いまだ成功例どころか、手がかりすら掴めていない”。
ペー吉 : ふん、ふん。了解。
GM : ロイスは?
FZ : [Dロイス:組織の助力]、家の金魚、昔の同僚。
ペー吉 : きんぎょ!(笑)
FZ : うむ。私が日常に帰らねば、誰が奴らにエサをやるのだ。
GM : 衝動は「解放」か。君が解放衝動を暴走させてしまうと、
FZ : 「お前たちは海へ帰れ!」バッシャア!
GM : 淡水魚! 淡水魚!
やめてあげてください。
GM : 昔の同僚は、今回ちょっと導入用に借りることになっています。
ペー吉 : 名前は?
FZ : 馬伏。馬伏(まぶせ) 隆敏(たかとし)。
ペー吉 : 漢字見せて。
FZ : ういうい。
“コンバット・シブチョー” たかはら むらさめ (PL:ぺー吉)
GM : それでは支部長。キュマイラピュアの。
ペー吉(以下、高原) : 出自は、ダイス振ったら『有名人』になった。有名人の子供。両親とも写真家で、世界を飛び回っていて、割と独りで子供時代を過ごすことが多かった。歳がいってるからあんまり淋しい淋しい言うのも何なんで、その影響で人とのつながりを大切にするとか、そういう意味で活かせればと思ってる。
GM : 支部で仕事が遅くなったら、みんなをご飯食べに連れてくとか。
高原 : そうそう。で、覚醒は『死』、経験は『仲間の死』。大学生時代に大病を患って入院、死の淵をさまよって、覚醒しましたっていうよくある展開なんだけれども。その時同室になった人と仲良くなった。ふたりともレネゲイドウィルスの影響で謎の高熱っていう状態だったんだけど、お互い元気になって、こっちはオーヴァードとして覚醒して、あっちはジャームになっちゃった。
FZ : 重い。重い。
高原 : で、こっちが彼にとどめを刺しましたっていう。
GM : いいね。最初に殺したのは友人。
高原 : そして最後に殺すのもまた。
FZ : なんで!
GM : ちょ、友達になりたくない!
高原 : 衝動は『闘争』。ロイスは[Dロイス:生還者]、さっきの友人……これはタイタスで。あと“リヴァイアサン”霧谷雄吾。
GM : “リヴァイアサン”には?
高原 : 『P信頼/N敵愾心』で。
GM : 敵愾心。
高原 : うん。殴り合ってみたい。
FZ : ソラリスピュアだよ!?
GM : ご迷惑だから! やめて!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今回は、セッション前に連絡の取り合えるタイプの環境だったので、
(1) トレーラーと簡易なハンドアウト、レギュレーションを伝える
(レギュレーションは『使用経験点60点以下』『イージーエフェクトを2種類以上取得』)
(2) 役割分担してPCを作成・調整してもらい、設定を聞く
(3) (2)を組み込んでシナリオと正式なハンドアウトを作成する
という手順を取りました。
なので今から幼女になられるとちょっと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−