◆ 第1サイクル・シーン7 ◆  「あひ見むことをたのみつつ」


 Scene Player ―― NPC(?)



GM : 第1サイクルのラスト、こちらのシーンが入ります。校庭の隅っこ、登場キャラクターは諸星真琴と水波カオル。

ユヤ : おお。

GM : 水波カオルは笑いながら言うわけだ。「やー、よかったよ、さっきシオリちゃんについてきてもらって。危うく買いすぎになっちゃうとこでさ。……で、諸星さん、僕に何の用?」

龍之助 : ……

GM : 真琴は言う。ショートカットの前髪が被る感じに顔を伏せて。




「……うんざりだ。もう、全てにうんざりなんだ……」

「――え?」

カオルが聞き返した瞬間、白刃がきらめき――



ユヤ : ――ちょ、どうにもならねえ!

GM : ここで戦闘シーンに入ります。諸星真琴が水波カオルに戦闘を仕掛ける!

龍之助 : 【迷宮(まよいのみや)】。

GM : ん!?

龍之助 : 誰かが誰かに戦闘を仕掛けた瞬間にそれを止める忍法があるんです。……あえて戦闘に入らせて、シオリちゃんが乱入して殴り倒す手もあるけど、どうする。

シオリ : お?

ユヤ : つまり、戦闘に勝利して、カオルにシオリへの「愛情」を持たせれば両思いが成立する。

秘野森 : ただ、彼を敗北させてシオリが勝者にならないといけない。

シオリ : う、そ、それはきついかも!

龍之助 : 分かった、止めてみる。失敗したらシオリちゃん頼む、二段構えで行こう。

シオリ : ん!

龍之助 : 《結界術》で判定。――5。成功。

ユヤ : あぶねえ!

GM : 破る破る! 《結界術》はええと……

秘野森 : 難しいぞこれ、妖術だから端っこだ。

GM : うわあ、ははは、《見敵術》から代用!

秘野森 : 遠いな! 目標値11!

GM : 真琴が「邪魔だァ!」と剣を振りかざして…… ダイスは5と……4。

シオリ : 惜しい!




龍之助 : では。……ふっと香水の香りがして、さっき窓から見ているときに張っておいた結界により距離感覚が狂っているとしましょうか。間合いが、微妙に、遠い。

GM : では、剣を振ろうとした瞬間、届かない、気づかれる……と思って真琴は刃を納めます。……戦闘は起こらず、ドラマシーンに。

秘野森 : では、誰を登場させますか。

ユヤ : よくも邪魔してくれたな! って龍之助を締め上げても構わない(笑)

龍之助 : ぎゃー!(笑)

GM : ……うひゃー!?(頭を抱える)

シオリ : どした!?

GM : 待ってくれ、想定外の事態だ(笑)

龍之助 : うわ、ごめんなさい!(笑)

ユヤ : なるほどなあ。こんな手が。

龍之助 : 俺の【使命】は仲間を守ることなんだ。戦闘に入ったらシノビガミはもう何が起こるかわっかんないってそろそろ分かってきたんだ!

秘野森 : あーー、そういう(笑)

ユヤ : そのためにNo.9になったのかよ!

GM : よし、こうなったら【秘密】を抜きます。1人のシーン。

ユヤ : じゃ、カオルは「じゃあねー」って何も気づかず去っていって。

GM : そうそう。真琴は「……ち……ッ!」と舌打ちをして、

ユヤ : 怪しいよ!(笑)

龍之助 : いや、悪い奴を倒したいのかもしれないんだ……

ユヤ : そうか。うおー、分からん!

GM : 威圧するようにずかずかと歩きながら「別の手を打つしかない……」と副会長の秘密を調べます。……成功。で……4。通常の【秘密】を知りました。

龍之助 : おぎゃー。

GM : 「……ほう」目を細めて呟いて、「……急がないと」

ユヤ : うう、いいこなのか悪い子なのか分からない(笑)

龍之助 : 上手いなあ。

GM : ということで、1サイクル目を終了します。