◆ リサーチフェイズ:シーン08 ◆ 「ライト・アップ」


 Scene Player ―― 瀬戸ハヤテ

 Scene Card ―― カタナ(逆位置)



永倉P:ここまでは全員登場でいいかな。

RL:そうですね。車の中。どこまで逃げる?

伊達監督:じゃあ、映画の資材置き場。ぼろぼろの倉庫に、久しぶりに帰ってくる。

永倉P:いいね。

伊達監督:そこには例の車庫もある。

RL:ああ、ハヤテがWINDSだった時代に載ってたおんぼろ車!

伊達監督:そうそう!

RL:では、その懐かしい倉庫兼車庫に車が滑りこみました。


瀬戸(ハリー):『さて、説明が遅れた』

エルシー:「はいっ」

瀬戸(ハリー):『この二人は、新しい俺のパートナーなんだ』

伊達・永倉:「(うなずく)」

瀬戸(ハリー):『こいつはコウ。見ての通り、四六時中俺の活躍をカメラに収めてる』

伊達監督:「ま、探偵助手の記録係ってやつですよ」

エルシー:「! そうですよね、証拠大事ですもんね。ドライブレコーダーとか」

瀬戸(ハリー):『そして、こいつはタカ』

エルシー:「タカさん」

永倉P:「先生にはいつもお世話になってます」

瀬戸(ハリー):『声真似が得意でね。さっきみたいな時にはよく機転を利かせてくれるんだ』

エルシー:「よろしくお願いしますコウさん、タカさん」

永倉P:「それでですね。これからエルシーさんの依頼を受けるにあたって、あなたに危険が及ばないように守らせて頂くと同時に、市民の皆さんにも出来るだけ危険が及ばないよう、とりあえず今回の件を全て“映画撮影”という形にして進めていこうと思います」

エルシー:「映画…… 撮影?」

永倉P:「その通りです。先生が主演俳優。エルシーさんは主演女優」

エルシー:「! わ、わたし演技とか、今まで全然」

永倉P:「いいんです、いいんです。ありのままで。一般の方々を驚かせないようにするためですから」

エルシー:「あ、例えば彼らが銃を撃ってきても、正義感で止めに来ちゃったりする人がいないように」

永倉P:「そういうことです」

瀬戸(ハリー):『N◎VAを騙すための方便、ってわけだ』

エルシー:「すごい……。スケールが大きいです」

伊達監督:「(ヒロインにズームしている)」

エルシー:「わかりました。勿論です。私はお願いしている立場ですし、何でもご協力はします。できることは何でも」

永倉P:「ありがとうございます。で……」……事件の解決はするんだよな? っていう顔でふたりを見ますw

伊達監督:「(永倉に目配せで頷いて)エルシーさん。見てはいけないものを見たって話でしたけど、何を見ちゃったの?」

エルシー:「……はい。つい数時間前、22時くらいのこと、だったと思うんです」


エルシーは話し始めた。

彼女はレッドエリアにほど近いイエローエリアのバーで、ウェイトレスのアルバイトをして暮らしている。

今日もシフトに入って仕事をしていたが、ごみを捨てにひとりで路地裏に入った時、さっきの二人組が何かを話しているところに行きあってしまった。


エルシー:「背の高い方の人(レッガー◎)が、黒い袋を引きずっていたんです。……ちょうど、にんげんの大きさの」


レッガー:「ホトケさん持ってきたぜ。こいつの代わりに明日にはアンタが“あの企業”に入りこめるって寸法だ」

カゲ:「ああ。落ち着き次第、“うちの社”に情報を流し始めよう」

レッガー:「さすが御社さん、やり方がえぐいこって。……しかし、こんなモンわざわざ直に見たがるかね。映像資料はあっただろ?」

カゲ:「いや。助かる。映像資料と、直に目にして触るのとでは、再現のしやすさが違う」

レッガー:「そんなもんかい。役者だねえ」

カゲ:「……その言い方は、やめてくれ」

レッガー:「あん? まあ、何でもいい。こいつ(死体)とCMEのエージェントとの接触予定は夜明けだそうだ。しっかり準備しといてくれよ。場所は――」



エルシー:「そこで私が見つかってしまって、『誰だ!』と言われて逃げてきたんです」

RL:ということで、ここで情報項目を配布します。3人共通、誰が調べても構いません。


情報項目:【エルシーについて】【追ってくる男たち】


RL:次のシーンから調べられます。

伊達監督:OK。ポケットロンで家の警備カメラの画像、オレ達が逃げた後のレッガーたちの様子を見て。「(小声)よかったよタカちゃん、ちゃんと追っかけてきてくれるって」

永倉P:「(小声)よかねえだろ、追っかけてこられんだぞ!?」

伊達監督:「だって、来てくんなかったら映画どうすんのよ!」

永倉P:「まあ、うん、おう、そうだな!?」


瀬戸(ハリー):『さて。それじゃ、仕事着に着替えないとな』

エルシー:「えっ」

瀬戸(ハリー):『悪いな。プライベートだったもんでね』倉庫の中のそれっぽい隅まで歩いていって。そこに衣装が無いのは分かっている。でも、帽子を被った探偵っぽい衣装に着替えて戻ってくる。

RL:あ、〈人化〉のペルソナ偽装か!

瀬戸ハヤテ:そう。ペルソナスタイルをフェイトに偽装する。

伊達監督:「瀬戸ちゃんすげえ!」って思うけど、あの辺になんか衣装あったんだろうと思ってる。

RL:正体明かされてないからねw ではちょうどいいかな、ここで。

エルシー:「ハリーさんは、あとでって言ってくださいましたけど……。ハリーさんにお願いをするときのために、父が残してくれたお金があるんです」ハンカチ包みを取り出して開く。

RL:3人とも、報酬点を3点ずつ得てください。これが依頼料となります。

永倉P:なるほど。

瀬戸(ハリー):『……やれやれ。退職金は要らないと、言っていたんだが』

伊達・永倉:かっこいい(頷きあっている)

エルシー:父さんとの会話だったんだろうと思ってちょっと涙ぐんで微笑みます。

永倉P:罪悪感覚えんなよ、と目線で抑えるw。

瀬戸ハヤテ:こんな感じで良いですか、と目配せを返す!w

伊達監督:全力でサムズアップを返して「タカちゃん。エルシーちゃんの話は全力で解決しようや」

永倉P:「そうだな…… これで撮るだけ撮ってはいサヨナラは流石に気分が悪りぃか……」これ放り出したらぜったい海に浮かぶしな!