Scene Player ―― 瀬戸 ハヤテ
Scene Card ―― フェイト(正位置)
RL:……(シーンカードが空気を読み過ぎて絶句している)
永倉P:繋がって行くなあ……
RL:エルシーが、『ハリー』を父の想い出の場所に案内するシーン。他のキャストが登場したい場合は、〈社会:N◎VA、ストリート〉10。
永倉P:舞台裏でやりたいことが多いんだよな。
瀬戸ハヤテ:ウッス、ひとりで頑張ります。
RL:さっきの倉庫を出て、本当に数十メートルくらいの所。時刻は2時が近づく頃。雑居ビルが密集する一角、その中でも特におんぼろの小さなビルの二階を指してエルシーが言う。
エルシー:「ハリーさんのほうがご存知のことと、思うんですが……。父の探偵事務所は、ここにありました」
瀬戸(ハリー):『あの頃と、何も変わっちゃいないな』
エルシー:「ごめんなさい。私では家賃が払えなくて手放してしまったんですけど、なんだか色々あって、今はビル自体誰も住んでいなくて、管理もされてないみたいです」よく見るとほとんどの窓ガラスが割れ、階段も一部崩れて見る影もない。
瀬戸ハヤテ:変わっちゃいなくなかった!w
RL:ぼろいだけ、ぼろいだけ!w
エルシー:「あの写真も、事務所で…… ここで撮ったんですよね。ハリーさん、憶えていますか?」
瀬戸(ハリー):その問いには答えずに。『――覗いてみるかい?』
エルシー:驚いた顔をしてから泣きそうに笑う。「その勇気が出なかったんです、ずっと。……ハリーさんと、一緒なら」
瀬戸(ハリー):『では、行こうか』(片手を差し出す)
エルシー:頬を少し赤らめて、そっとその手を取ります。
RL:ドアの鍵はとうに壊されています。中は物盗りに荒らされきってめちゃくちゃですが、形としては確かに探偵事務所とまだ分かる部屋が残っています。
瀬戸(ハリー):『やれやれ、こいつは酷い』
エルシー:弱々しく笑って。「ほんと、ですね」デスクに歩いていって、父の座っていたのだろう椅子におずおず触れています。
瀬戸ハヤテ:何か手がかり無いかな!?(きょろきょろ)
RL:父親が亡くなったのは4年も前で、今回の事件に関わる手がかりらしい手がかりはないです。調べる場合、役に立つってものじゃないけどいちおう対象はあるにはある。〈知覚〉で10以上出せる?
伊達監督:判定失敗して、カード交換しちゃってもいいんじゃないの?
瀬戸ハヤテ:……。いや、行く。〈知覚〉〈運動〉で21。(ジョーカーを出す)
ALL:!?
RL:や、役に立つものではないよ!?
瀬戸ハヤテ:(頷く)
RL:わかった。――エルシーが触っているデスク。ああいうの、右下あたりに大体大きい引き出しがついてるよね。その中に、あの写真でケーキの横に写っていたワインの瓶が隠れています。中身はちょうど半分だけ残されています。
エルシー:「――それは」
瀬戸(ハリー):『……奇跡、と言うほかないな』
エルシー:「……はい……」涙ぐんで頷きます。「父さん、ハリーさん来てくれたよ……」とデスクを撫でて。
瀬戸(ハリー):「全部終わったら、みんなで飲もう」
エルシー:「はい」
伊達監督:「なんて良いシーンなんだ……!」
永倉P:下がれ! おまえ舞台裏!w
瀬戸ハヤテ:伊達さん永倉さん、ハリーさんどんな人か教えて!?
永倉P:調べてやんねえとこいつ何も分かんないでハリー演じっ放しだよ!w
伊達監督:だなw じゃ、舞台裏で【エルシーの父の相棒】の情報収集判定をします。
RL:役作りヘルプにw
伊達監督:そうそうw
★舞台裏
まず伊達監督が【エルシーの父の相棒】の情報収集判定に成功。
【エルシーの父の相棒】
〈社会:ストリート、メディア〉〈コネ:ハリー〉
09:
N◎VAの探偵だったエルシーの父の相棒。
変装・潜入を得意としており、情報収集に活躍していた。
11:
変装技術は見た目だけでなく、プロ級の演技力を伴っていた。
また、潜入時には電脳上からの工作も併用した(スタイル「ニューロ」)。
13:
相棒との仕事は裏の姿だった。表の顔はCMEの俳優。
このことはエルシーの父も知っていた。
アイザックの死から少し後、内部の人間関係の拗れで仕事を干され、姿を消した。
14:
CME時代、たった一度、映画の主演をする予定があった。
その映画の企画は、結局予算の都合がつかずに立ち消えとなってしまった。
永倉P:ニューロか。すげえ偶然だな。
RL:だね。ハヤテそれっぽいことできる。
永倉P:これは一気に興味がジョシュに行ったな。【ジョシュ】の情報収集判定をします。〈社会:N◎VA〉、スペードのキングで達成値15。
RL:ではどうぞ。
【ジョシュ】
〈社会:企業、メディア〉
12:
ヘイロン・ケミカル第四総務部の下っ端。ゴールデンドラゴン・ピクチャーズ(※)関連の非合法活動が多い。
14:
ライバル企業の内部の人間が「運悪く行方不明になった」隙を狙い、その人物に成り変わって潜入するスパイ(スタイル「カゲムシャ」)。
今回の入れ替わり予定の対象(宿主)は、エルシーの見た【殺された男】。
15:
特定の主に仕える影武者としてではなく、次から次へと他人に成りすまして生きる、この【顔のない男の過去】には不明な点が多い。
※ヘイロンが出資している映画会社。BHD P.23掲載。
RL:【殺された男】は、あの「黒い袋」の中身ということですね。
伊達監督:まさかあれが情報項目に。
RL:そして【顔のない男の過去】のキーワードを手に入れたキャストがいるので、次のシーンではイベントが発生します。
ハヤテはクロガネの〈フォルム:アイコン〉であるため、神業《万能道具》が《電脳神》の効果になる。