◆ クライマックス:シーン23 ◆ 「Hurly-Burly」


 Scene Player ―― 瀬戸 ハヤテ

 Scene Card ―― カゲ(正位置)



伊達監督:「やべぇよタカちゃん、あいつ土壇場で本物の“ハリー・バーリィ”になりやがった!」

永倉P:「ああ」


CS

9:ハヤテ

8:伊達監督

7:永倉プロデューサー、ウェストワード、ジョシュ

4:レッガートループ、カブトワリトループ×2(各20人)

1:「エキストラの皆さん」


▼1カット目、セットアッププロセス


瀬戸ハヤテ:〈縮地〉を使用します。スペードの8で13で成功。 CSカレントが生命の8上昇して17になります。

RL:速い! それでは次。

伊達監督:〈ヒーロータイム〉を瀬戸に使用。「瀬戸ちゃん、さっきの演技はすっげぇ痺れた! 瀬戸ちゃんをハリーに選んだオレの目は正しかった。お前は今、ハリー・バーリィそのものだ。さぁ見せてくれよ、そのフェイトの生きざまって奴を!」これでシーンの終了まで、達成値に+2追加です。

RL:最高ですね、演出も効果も。

瀬戸(ハリー):言葉には出さずに、口元だけでにやっと笑って応えます。

RL:CS7のゲストのセットアップ行きます。そのハリーの足下に向かって、ウェストワードの〈制圧射撃〉。CSを下げにかかります。AKRがコンクリートに弾丸をばら撒いて、達成値18。回避はできます。

瀬戸ハヤテ:〈回避〉〈運動〉。ハートの7で21。

RL:うわっ!? 銃弾が至近距離に叩きつけられるが、宣言通り“ハリー・バーリィ”は全くもって怯まない!

伊達監督:よっしゃ!

RL:次は同じく7のジョシュ。

ジョシュ:「なら、お前が行け、ウェストワード」〈ターボブースト〉。

永倉P:ニューロだ。これで確定か。

ジョシュ:対象はウェストワード。ハートの10で、CSカレントを10上げる。

瀬戸ハヤテ:なるほど、17で追いついてきたね。シーン一回の必殺技をここで打ってきた。さすが。

永倉P:10点使って〈疾風迅雷〉を取って使用。「そのまま踏み込め!」対象は瀬戸。クラブのジャックで達成値が20。一段階移動していい。これで範囲攻撃でまとめて撃たれることは無くなるぞ。

瀬戸ハヤテ:一歩前、近距離にいたジョシュとトループとエンゲージ。


▼1カット目、CS17


RL:それではゲストのウェストワードから。ムーブアクションで一歩下がる。マイナーアクションで弾倉交換。「そうか、そうか。独りで喰らう覚悟が出来たか!」と引き金を引く。メインプロセス、〈射撃〉〈レクイエム〉〈必殺の矢〉、対象はハヤテ。単体にフルオートをぶちこんでダメージを上げる技です。ジョーカーで22。

瀬戸ハヤテ:〈回避〉〈運動〉スペードの9で、能力値で+5、〈運動〉+6の20から〈ヒーロータイム〉の+2で22。

RL:〈ヒーロータイム〉で避けよった!

瀬戸(ハリー):バク転で空に跳んで、着地。(ウェストワードに腕を伸ばして、指先でちょいちょいと招く挑発)

伊達監督:「“死亡遊戯”じゃねえか! タカちゃんオレもう泣きそうだよ!?」

永倉P:「古いんだよお前の趣味は!」

ウェストワード:「チッ。ならお望み通り!」と再度銃を向けるが君の方が速い。さあどう来る。

瀬戸ハヤテ:とはいえ中距離を殴る手段はないので。ムーブ、マイナー無しでメジャーアクション。〈白兵〉〈運動〉〈離れ業:生命〉。ジョシュに攻撃をします。『……行くぞ。この街の探偵、“ハリー”の必殺技を見せてやろう』

ジョシュ:口元が微かに笑むのを押さえ込む。「いいだろう。見せてみろ“ハリー”」

瀬戸(ハリー):踏み込んで、一発あてながら耳元で「……話が出来て良かった」あの電話の時の声で囁きます。

ジョシュ:「……!!」凍りつきます。

瀬戸ハヤテ:達成値はハートのAで22。

伊達監督:判定成功ってこのタイミングだよね。「さっすが瀬戸ちゃん! 感動したよ!」〈乙女の喝采〉。カードを一枚引けます。

永倉P:感極まっとる。

瀬戸ハヤテ:一枚引いて一枚捨てました。

RL:〈回避〉〈隠密〉。カード的に避けられないんだが、監督が差分値ダメージ追加してくるからカードをケチれない! エースで21出しときます。

瀬戸ハヤテ:手刀と魔人の牙でS+17が基本値。カード出して10でS+27のダメージ。『セイ!』と掌底を叩き込んだはずが、斬れる。

RL:Sの26食らう。それだと完全に首が飛ぶので。……斬った、と思った瞬間、そこにあったジョシュの姿がジジッ、とぶれて掻き消える。実体は一歩後ろに立っている。君の視覚をハッキングする《電脳神》―― ということで、ダメージをひとつ防ぐのに使用。

永倉P:よし、削った!

RL:その瞬間にウェストワードからハヤテ=ハリーに《とどめの一撃》。「騙されたな!」視覚をジャックされた一瞬の隙をつく。

瀬戸ハヤテ:《霧散》。帽子が弾け飛んで、本人はしゃがんで避けている。

ウェストワード:「……何……? 俺は確かに、」

瀬戸(ハリー):『やれやれ。そいつは、高くつくぞ』シーン退場はしません。


▼1カット目、CS8


伊達監督:「ひやっとしたー! 盛り上げてくれんじゃねえか。さあ、次! 瀬戸ちゃん、ハリーの反撃いってみようか!」〈キューサイン〉。ダイヤの8、タタラ煮込みの効果も足して15で成功しました。対象は即座にメインプロセスを一回行えます。

瀬戸ハヤテ:同じくムーブ、マイナー無し。メジャーアクション、〈白兵〉〈運動〉〈コネ:ハリー〉。

RL:いじめる!?

瀬戸ハヤテ:クラブのクイーンで22。

RL:おー……! 切り札を切らざるをえません。スペードのエースとして扱い、これで22。

瀬戸(ハリー):『なかなかいい動きをするじゃないか』

ジョシュ:「そっちもな」目の前で、全く同じ構えを取りましょうか。エルシーを守って戦うあなたを見ながら。「そうだ。ハリーはそういう男だ。寄る辺もない娘を守って夜を駆ける、誰もが演じたくなるような。……そうじゃなくっちゃいけない」振り切るように頭を振って、口元でかすかに笑って。「こんな小悪党の名前じゃあ、無い」

伊達監督:かっこいい! このまま倒れてほしい!

RL:無茶をおっしゃる!?w


▼1カット目、CS7


RL:ジョシュが投射の構えを取ります。視線がハヤテを掠めて後方の物陰の監督を見る。「糸を引いているのは、お前だな」投げるのは犬牙。マイナーアクションでゴーストコート起動からの、〈白兵〉〈隠密〉〈胡蝶〉〈殺しの美技〉〈死の長き手〉。クローバーの7で16。

伊達監督:目標値16は出せない、ので、切り札のカブキのカードを出します。正確な投擲に感動して、「すげえ! 真っすぐ飛んでくる、これは迫力の映像が撮れる!! カメラに向かってくるナイフだぜ!?」とギリギリまで撮ってます。ハートのエースとして扱って21。

ジョシュ:カメラに当たってカツーン! てされて「……は?」

ALL:(笑)

伊達監督:「最高の画が撮れた……」うっとりしてます。

永倉P:「このバカ!」w

RL:おそろしやカブキ●……


永倉P:ムーブアクションで一歩前、マイナーアクションでディープスリート起動。「モブがいっぱい居すぎだな。すまんが画のためにどいてくれ。な。……どけっつってんだよ!」メジャーでレッガートループに〈心理〉〈交渉〉〈威圧〉。

RL:むちゃくちゃ言いよる!w

永倉P:ダイヤの9で21。

RL:〈自我〉失敗。意外な方向から威圧されて動揺します。

永倉P:ダメージはクラブの3で12。

RL:精神防護なんか持ってない! 残り8人。思わずどいてしまった12人が、キレたウェストワードに「テメェらほんとに帰れ!!」言われて帰っちゃいました。

伊達監督:やったー!


▼1カット目、CS4


RL:カブトワリトループが先に動きます。いま大勢を退かせた永倉プロデューサーに銃を向けます。〈射撃〉〈跳弾〉〈必殺の矢〉で達成値19。

永倉P:まじか。〈知覚〉組み合わせねえとだめか。

瀬戸ハヤテ:差分値入ってるから判定できないと大変なことになるよ。

永倉P:しかたねえ、〈回避〉のレベル上げて〈回避〉〈知覚〉〈交渉〉。「俺を狙ってる場合じゃねえ、画が悪いだろ!!」

RL:「画って何だ!? 何の話だ!?」このふたりの相手してるとサニティが削られるんだけど!?

瀬戸ハヤテ:(笑)

永倉P:スペードのジャックで19。

RL:うわあ避けよった! もう一体のカブトワリが「ばっかやろう、何乗せられてんだ!」と同僚をどやしつけつつ同じ攻撃。ダイヤのクイーンで達成値20。

永倉P:さすがに出ねえな。切り札切る。〈回避〉〈知覚〉〈交渉〉。クラブの4をスペードのエースとして扱って、21で避ける。


RL:残り8人のレッガートループはムーブアクションで一歩進み、マイナーアクションで〈即席武器〉。ぼろぼろの屋上庭園に落ちている角材や鉄パイプなんかを拾い上げて監督に殴りかかります。

伊達監督:「すっげええ! これ後でハリーの主観として組み込めばもっとすげえシーンが作れんじゃねえか!」

RL:(レッガートループ)「何なんだ、何言ってんだこいつ!!」

伊達監督:「さあ来い、さあ来い!」

RL:〈白兵〉〈鉄砲玉〉〈ダーティファイト〉。これで衰弱入ったら次から差分値ダメージを入れて行きます。クラブの9で18。

伊達監督:このままだと18は届かないな。残り25の10点を使って〈回避〉のレベルを上げる。クローバーの10で19、回避。

RL:空振りされた鉄パイプなんかがコンクリートを叩いてすさまじい音を立てる。

伊達監督:「うおー!」感動しながら、ハリーの主観視点を作るイメージでギリギリ一歩下がる。


▼1カット目、CS1


RL:では永倉のトループ「エキストラの皆さん」!

永倉P:では後ろの方に逃げてた皆さんが瀬戸を応援します。〈アンコール〉。ハートの3で達成値6。目標値ないから行ける。

瀬戸ハヤテ:ないんだ!?

伊達監督:便利ねえ。

RL:このあたりでウェストワードが、カメラで撮っている伊達監督の様子を見て「はーん?」と声を立てます。

ウェストワード:「……読めてきたぞ。お前ら、そのためか」

伊達監督:あいつを黙らせよう。

永倉P:直!w

瀬戸ハヤテ:ではアンコールのアクション行きます。〈白兵〉〈運動〉オンリー。対象はジョシュ。手刀で殴ります。スペードの5を使って18です。

RL:18か。

伊達監督:そこに〈声援〉〈声援II〉を使用します。クローバーの5で達成値14。瀬戸の達成値+2。

RL:20か、じゃあこっちはカード切らざるを得ないな。えっと、

瀬戸ハヤテ:そんなにダメージは出ないよ、離れ業も乗ってないし。

RL:じゃあ差分値を下げとくことに注力しようかな。ハートの9で18。

瀬戸ハヤテ:命中する。

伊達監督:〈ウルフパック〉の判定失敗でカード交換。

瀬戸ハヤテ:奴のS防御は1しかないのがさっき判ってるんだけど、カード的に大したダメージが出ないな。山札からダメージカード引こう。

RL:お。

瀬戸ハヤテ:7が出たのでS+16。いいとこ出たな。防御引いて肉体ダメージの15。「動脈切断」出血多量で気絶。

RL:制御判定とかナシのとこか! じゃ同時に《不可知》! 監督を対象に〈白兵〉〈隠密〉〈胡蝶〉〈殺しの美技〉〈死の長き手〉。スペードのキングで21。

伊達監督:よけられないやつ。

RL:命中で〈殺しの美技〉で1枚ドロー。差分値9で、ダメージがSの22。

伊達監督:S防御は…… あ、着てない。

永倉P:こらーーー!!?w

伊達監督:やっちゃった。

永倉P:フェイトコートとか買っとけよ! っていうか言えよ買ってやるから!w

瀬戸ハヤテ:22ダメは完全死亡する。

伊達監督:投げられたナイフが、今度はふっと消えてカメラに映らなくなる。「あっれ?」

RL:そして、気付いた時には――

瀬戸ハヤテ:《万能道具》。《電脳神》の効果なので《難攻不落》相当で使用します。飛ばされた不可知のナイフが、誰の目にも見えていないはずの刃が、横っ腹から蹴りを入れられ吹っ飛んでカラン、と床に転がります。

RL:火花が暗いコンクリートに散って、ナイフの刀身がパキン! と折れる。

伊達監督:あまりの速度のやりとりに全く見えないし撮れなくて、ぷるぷる震えながら「タカちゃん…… もっと高感度のカメラ買わないとだめだ……」

永倉P:撮れなかったことの方がショックだよこいつ!w

瀬戸(ハリー):『勘違いをするな。お前の相手は俺の筈だ』

伊達監督:「(小声)かっこいい……!」

永倉P:「(小声)知ってるよ!!」

RL:動脈を切られ血を吹き出して倒れるジョシュが、コンクリートに顔を伏せるその寸前。ハヤテにだけ見える角度で、その口元が小さく笑いました。「……ハリー、……か」

瀬戸(ハリー):倒れる寸前に片腕で抱きとめてから横たえる。『……さあ。待たせたな』とウェストワードに。

RL:ジョシュ気絶です。

永倉P:すげえ、素晴らしい。これでジョシュを生かすために《黄泉還り》を残す必要が無くなった。

伊達監督:あ、そうか。すげえ。

RL:山札だぞ……!? 何だこの運!


永倉P:ここで締めるか。「そろそろ手ェ引いといた方がいいんじゃねえのか。今なら俳優デビューも出来るぜ」ウェストワードに《神の御言葉》。防ぐか?

RL:いや。防ぐ手段はもう無い。通常攻撃でジョシュの《電脳神》を削られた。

永倉P:では精神ダメージ17、「士気喪失」。「ARが0になる。可能であれば戦闘行為を止める」。お前はフリーランスなんだから、ここで撤退も出来る筈だ。

RL:依頼主にヘイロンがいるから、平気と言うわけではないんだけれど。さっきからのハリーの異常なスピードの攻撃を見ているし、命を捨てるよりはヘイロンから姿を隠す方がずっとましだ。――戦闘行為を中断します。

伊達監督:よし!

永倉P:いきなり発狂させると絵面も悪いしな。助かる。「ヘイロンの事は何とかしてやる」

RL:その代わり、最後の神業を使用します。映画の撮影だということに先ほどやっと気づいたので、対象はこうだ。


ウェストワード:(声を上げてひとしきり笑って)「……下らねえ、下らねえ。分かった、手は引いてやるよ。だがそんな情けを受ける理由はねえな。かましてやるよ、お前らが命獲られるより嫌がることはこれだろう?」

RL:ジョシュが使っていたウェブチャームが落ちているのを拾って、という演出で。《不可触》。あなたたちの撮ってきた映画素材の映像という情報を揉み消します。


ウェストワード:「さあ、映画みたいな下らねぇどたばた騒ぎ(ハリー・バーリィ)のおしまいだ!」


レッガーは、伊達監督の13年ぶりの「映画」の破壊という復讐に掛かる。


永倉P:データが破壊される。

RL:そう考えてください。カメラを持っていた監督には分かる。突然ブツンと映像が暗くなり、ここまでの映像も黒く侵食されて行く。

永倉P:「(顔を顰める)」

伊達監督:「……。これで、映画が止まると思うなよ。エンタメの力を舐めるなよ」

永倉P:「……あん?」


監督が、レッガーの断末魔に劣らぬぎらつく瞳を上げる。


伊達監督:「なんだよ。一回ぜんぶ撮影したんだ、もう一回撮り直せばいい。もう一回撮り直せばいいんだよ。すっげえいい映画が撮れてた。必要なセリフはぜんぶ瀬戸ちゃんがやってくれた。それは今この頭の中にも全部ある。」瀬戸の《万能道具》に《ファイト!》


瀬戸ハヤテ:「……カメラが、止まってる?」

伊達監督:「やられちゃったみたいだ。瀬戸ちゃん、もう一回頼むわ!」

永倉P:「(苦い顔で)……間に合わねえ、だろ」

伊達監督:「いーやタカちゃん。是が非でもオレは撮る。今回が流れても、何度だって何度だって撮ってやる」

瀬戸ハヤテ:その様子を見て。目の前のウェストワードのIANUSをハッキングして声を掛ける。「それが、あなたにとって何のためになるんだ」


声は、古い機械のように冷たかった。


瀬戸ハヤテ:「これが終わったら、全速力で逃げ出すことだ。俺はあんたを許さない。その頭、焼き切ってやる」〈人化〉の効果でペルソナのスタイルを「ニューロ」に偽装します。「直すのは簡単だ。壊すのはもっと簡単なんだ。――見ていろ」《万能道具》の《電脳神》。《不可触》を打ち消します。

ウェストワード:「……!」


RL:脅し合いのプロが一瞬、怯む。目が合った。そして、こいつはプロだ、ニューロだ、と見えてしまっている。“やれば、本気で焼き切られる”。……データを破壊する手が、止まります。


瀬戸ハヤテ:「大丈夫です、監督」

伊達監督:「……? あれ? タカちゃん、データ消えてないよ!」

瀬戸ハヤテ:「ここまでのことは無駄にしない。そしてこれからのことも無駄にしない」偽装ペルソナをフェイトに戻します。カメラが回りはじめるから。

RL:カメラはもう一度動きだす。その映像の中心には、

瀬戸ハヤテ:フェイトらしい帽子の映像を作り直す。

RL:そう、直すのも簡単だ。ハリー・バーリィの頭に、トレードマークのフェイトの帽子。


ウェストワード:「くそ。……確かに、……くだらねえ」完全に手を出すことを止めたウェストワードはじりじりと下がって、ほんとうに自分を見逃す気なのが様子を見ています。

瀬戸(ハリー):「――3」

ウェストワード:「!」

瀬戸(ハリー):「2」

ウェストワード:「来い、ジョシュ!」

RL:気絶しているジョシュは動かない。ウェストワードとトループたちは、去っていきました。

永倉P:「……(長い溜息)」


RL:カメラは回っている。カメラはまだ、回っています。

瀬戸(ハリー):『お嬢さん。もう大丈夫だ』

エルシー:「はい。……はい……!」

伊達監督:朝日の時間だ。

RL:そうですね。その直前の、ラベンダー、桜色、橙、金色、素晴らしく入り混じった空の光が、魔法のような時間がN◎VAを照らし、屋上庭園のヒーローとヒロインの姿が最高にドラマチックにカメラに映ります。