◆ Middle 04 ◆  「奥方のハンカチ」


 Scene Player ―― “フェイタルゾーン”



GM : では次はフェイタルゾーンの調査シーンです。

FZ : じゃあ……私は、UGNの組織力を活かした流れを発揮するべきであるので、

GM : Dロイス、[組織の助力(バックアップ)]だもんね。

FZ : とりあえず支部内で、パンダ事件からのあとりの調査を引き継いで、調べ物を始めよう。

GM : では、〈情報:噂話〉あるいは〈情報:UGN〉。〈情報:FH〉でもいいかな。

あとり : ふぁるすはーつって言った……

FZ : ……1回は気合入れてやったほうがいいよね?

高原 : 3回使えるんだよね。

FZ : うん。

高原 : この先の判定の機会を考えると…戦闘中に[組織の助力]使うのってかなりヤケクソな状況だと思うから、

FZ : なんでお前残しちゃったのって状態だよね…

高原 : 積極的に使っていっていいと思う。

FZ : よし。では[組織の助力]を使おう。それと、バーン! [情報収集チーム](コネアイテム)、召集!!

高原 : ちゅうちゅうちゅう! ニャーニャーニャーニャー!!

FZ : おわあああ!!

GM : そ……仲間がいるでしょ!?

FZ : 《アニマルテイマー》系じゃないよ!

GM : それこそ引退した昔の同僚とかさ、

高原 : 「お〜っとぉ、フェイタルゾーンの旦那じゃないすか!」

GM : 昼間っから酔っ払い!?

FZ : ダメ人間の親玉かなんかか俺!?



 やり直し。



GM : では…ベテランのあなたには、号令一下で動いてくれる部下たちが、

FZ : あ、いや、ごめ、そんなかっこいいこと言わないで!

GM : ちがうの?

FZ : うん……「あーごめん今ね、葉山市にいるFHとかの情報探ってるんだけど」

高原 : (友人)「そうか〜、じゃあちょっと佐藤にも連絡とってみるわ」

FZ : 「うん、よろしく!」

GM : なに、同窓会!? 連絡網!?

FZ : そんな[情報収集チーム]を使って。[組織の助力]も使って。あと、《導きの華》は使っていいのかな。

GM : あ、メジャーアクションだからっていうこと?

FZ : うん。情報収集の判定がシーンに1回だから。

GM : ここは文字どおり採っておこう。情報収集の判定じゃないから、他のアクションはしていいよ。

FZ : じゃ、先に《導きの華》を使って……私のゾーン内なら私はいける! 私のゾーンは私に優しい!

GM : え なに、自己暗示?

あとり : ふぇいたるぞーんは じこあんじを つかった。

FZ : 因子だよ、因子! なんか因子があるんだよ、私因子が!

あとり : さぶろうは じこあんじを つかった。

FZ : うわーん! 三郎って呼ぶなー!



 フェイタルゾーン、落ち着いて判定値を計算し直す。



FZ : おあ。ちょっとすごいよ。情報技能が……5レベル扱い、足す、《導きの華》2レベルで4上がって、[情報収集チーム]の2で……固定値が11だ。

GM : 待って待って、おかしい(笑)

FZ : ダイス振らなくていいよとか言われる?

GM : いや、一応……

FZ : いやって言われた!

GM : 出ればすごくラッキー、作業が減る、っていう情報を一応用意してあるんだけど、……出せちゃうかもだね。

FZ : よし。うおー!(振る)……あれ、クリティカルしない。9が最大。20だ。

GM : うわっ!? ……り、了解!


【市内での敵性組織その他の動向】

 ● 研究所があったりする市なので、地味に動いている奴はちらほらいる。

 ● だが、巡回ルートとして市を通って行く輩だったり、常駐している輩だったりで、

   特に組織的に目新しい動きはないようだ。

 ● 所属が不明だが不審な人物の写真などの情報まで全て入手。


GM : そのわらわらした不審人物総特集の中に、フェイタルゾーン、葉山駅の裏手の監視カメラの映像から取った、荒い映像の写真がある。帽子を深くかぶってコートの襟を立てた、いかにもすぎてスリ? 痴漢? とか何とでも見える人がメインで映っている。その写真の隅に、『もう一つ』人影が。真ん中の不審な人物と、会って話をしているような様子。それが、ちょっ…と気になった。これが最大の情報。

FZ : 「……これは?」誰かは分かる?

GM : 片方は分かる。隅のほうの一人。こちらに背中を向けていて、そのウェーブ・ヘアは……


 “人魚の鉄姫(メタルマーメイド)”内海 鞠。


FZ : 「なん……だと」

GM : 呻くようにフェイタルゾーンが言って、

FZ : 「あー、参ったなあこれは、どうしよう……うーん、このウェーブ・ヘアは……私だ!!」

GM : ええ!

FZ : だめか。だめだよ。妄言はともかく。「……“人魚の鉄姫(メタルマーメイド)”か。これはますます一刻も早く位置を特定せねばなるまい」

GM : では、これでシーンを終わります。

FZ : あ、待って。GM、買い物もしていい?

GM : いいよ。取り寄せるか、支給してもらうんだろう。

FZ : [UGNボディアーマー]を買いたい。目標値12の防具。スーツ。

GM : うん。

FZ : (ダイスが)通常3つ。[コネ : 手配師]を使って3つ増やして、〈調達〉が5レベル……(振る)13。

GM : いいとこ出すなあ。OK、支給してもらえたよ。