Scene Player ―― ゲームマスター
GM : 最初はGMが語るね。
シオリ : ここでさっきの言葉が分かるの?
GM : あ、それは次のシーン。ここは思わせぶりなことを言って、先の演出に活かしてもらおうっていうシーンでございます(笑)
龍之助 : 了解!(笑)
GM : 真っ暗い、会社の会議室のような場所ですね。
シオリ : 会社?
龍之助 : のような……
シオリ : 学校ではない?
GM : そう。学校ではない。……灯りは消されていて、カメラワークで人物の首から上だけ映っていない。長いテーブルの奥側についている、ひとりの男。その前に4人の男女がいます。
龍之助 : 4人?
ユヤ : 4人。
GM : 4人の忍者が、上忍に忍務を命じられています。
ユヤ : おお……
GM : 上忍は告げます。
ユヤ : 前……に。
GM : という指令を受けて、4人の忍者は散って行きます。
秘野森 : 月読というのは、ハンドアウトは存在しない?
GM : はい。
龍之助 : じゃ、人物欄には書くものではない?
秘野森 : そう。書けないね。
緊張が走る。
それは、既に人物欄に書かれたキャラクターの誰かが「月読」であることを意味するからだ。
ユヤ : ……儀式忍法は乱からのルールだよな?
秘野森 : そうだね。
ユヤ : てことは、儀式忍法ではない。
秘野森 : 手順要らない。
龍之助 : 一瞬でパッと使える。
ユヤ : そうそう(笑)
GM : ということですね。
シオリ : 怖!?
龍之助 : 止めっ……止められっ……!?
秘野森 : 止める……!