Scene Player ―― NPC(補佐官:水波 カオル)
秘野森 : NPC動きますか。
GM : 動きます。水波カオルがですね。【感情】は書き換えないんだけど、三好を呼び出して、楽しい文化祭の思い出を作ろうと。
ユヤ : 話をするシーンが必要なのね。
GM : そう。……場所は生徒会室。飾り付けや準備をしながら。
秘野森 : ソファを出して、シーツを掛けて。
GM : 本当に楽しそうに、かつ献身的に、かいがいしく準備をしています。
シオリ : 白いシーツをかけて、一部ちょっと摘まんで、お花をつけて。
GM(カオル) : 「ほんと楽しいよねえ。どれぐらいお客さんが入るだろって考えるとワクワクするよね!」
シオリ : 「……」
GM(カオル) : 「ね、シオリちゃん!」
シオリ : 「それは……先輩方とか、水波君のがんばりによる」
GM(カオル) : 「おー、厳しー」
シオリ : 「だって……ウェイターが、どれだけ頑張れるか……じゃない?」
GM(カオル) : 「がんばっちゃうよ!」おどけてガッツポーズをする。
シオリ : 「……。」(もくもくと作業)
GM : 2人の間に流れる沈黙。水波カオルはちょっと驚いた顔になって、ふと周りを見渡す。
GM(カオル) : 「な、……なんか、2人っきり……だね」
龍之助 : ……きょーー!!(わくわくわく)
ユヤ : さあっと窓から風が吹き込む。
シオリ : 「……うん」
ユヤ : 彼らの顔が赤いのは、夕日のせいなのか……それとも!
全員 :(笑)
GM(カオル) : 「お、(声が裏返っている)お茶とか飲んじゃう!!?」がさがさと買い物袋をあさります。「あれ、おちゃ、お、お茶見当たらないねえ!?」
シオリ : 「お茶っ、……こっち」
GM(カオル) : 「あ、そっか!」
秘野森 : と、ふたりの手が触れ合う!
GM : 触れ合う!
龍之助 : ぃきゃーー!!
GM : さあ、こんな感じでたっぷりと文化祭らしいシーンを演出してから。慌てて手をどけて、おずおずと訊ねます。
GM(カオル) : 「……シオリ、ちゃん。あのさ、……約束、覚えてる?」
GM : シオリは忘れているかもしれない。そんな不安で、伺うように聞いてくる。
シオリ : ……むっとした顔をして「……わすれてる。」
GM(カオル) : 「えっ! ……そ、……そっ……かぁ……」と、見た目にも分かるほど、花が萎れるようにしょげ返ります。
龍之助 : しおしおしお。
シオリ : 「だって。……反対だもん」と一言だけ言って、バン! とドアを開けて出て行く。
GM(カオル) : 「えっ!? 反対って……あ、……あーー、待ってよシオリちゃん!」
GM : あわてて追いかけたところでシーンを終了しましょう。いい締めだね。
……沈黙。
見つめるカオルの視線の先で、顎を引くように俯くシオリ。