シナリオ「 嘆 き の ラ ヴ ィ ー ニ ア 」 |
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クライマックス
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霊安室。ひんやりとした空気の中に、異質な血の匂いが満ちる。 聞こえるすすり泣きの源は、壊れた人形のように 壁にもたれ だらりと腕を下げて座った美奈子。 近づくと彼女は恐慌にかられ泣き腫らした目を上げた。 「先生、痛い、どうしよう」 「どうしよう… 『治らなくなっちゃった』」 そして、肘から先のなくなった、切り株のような腕をさし上げて見せる。 「前に食べたときは治ったのに」 「先生、たすけて」 「おなかが… すいた」 齧り取られた腕の切り口から触手が伸び、顎が外れたように大きな口を開け、彼女は襲い掛かってきた。 戦闘ラウンド。 1ラウンド目。 美奈子に接近して戦闘体勢を取ろうとする“フェイタル・ゾーン”を空紫が止める(エンゲージ離脱に妨害の意思を宣言)。 沢口は美奈子の手を〈ヒール〉で癒すことを試み、響子は待機を宣言。 この対応を感じ取る事が出来たのか、 衝動的な初撃を加えてきたあとは、美奈子は必死に衝動を抑え攻撃を一時中断する(エキストラに移行)。 代わりに、彼女の傷口や口、目などから、 きらきらと光る青い光の粉…「ブルー・フェアリー」が空中に散布され始める。 周囲の無機物が、カタカタと不気味に震え始める。 2ラウンド目、セットアップ。 響子の真後ろに、“ブラス・ブラック”… 深槌 英郎が現れた。 アルファ・トランスのこと、ブルー・フェアリーのこと、 安藤の感情を利用して美奈子のクローンを繰り返したことなどを喋りたて 響子の怒りを煽る深槌。 そして告げる。美奈子は響子のためのプロトタイプに過ぎないのだと。 彼は響子の破壊衝動に惚れこみ、その衝動の込められた「ブルー・フェアリー」を造り出すことを願っていたのだ。 「オレが憎いだろう? そう…その表情だ。さあ、全部ぶっ壊しちまえよ、響子!」 深槌がパチンと指を鳴らし、見えない薬品を散布する。 アルファ・トランス。 美奈子の体からブルー・フェアリーが噴出し、周囲の無機物が寄り集まってクリーチャーと化す。 響子ら全員の体の中にも衝動が爆発する。 衝動判定には全員が奇跡的な数値で成功、 しかし数人の侵食率が相当まずいことになった状態で、 クリーチャーと深槌を相手取った戦いがあらためて続けられる。 深槌は響子を更に怒らせようと、後輩格の沢口を攻撃。 “フェイタル・ゾーン”がこれを守りきる。 響子は初手から全力(〈マシラのごとく〉)で深槌を攻撃。 空紫は、クリーチャーに(物理的に)半ば取り込まれた状態の美奈子に 〈止まらずの舌〉〈アクセル〉を使用。 〈止まらずの舌〉による効果で、彼女の未来の望みを尋ねる。美奈子の答えは 「あしたも先生と勉強して、いつか看護婦さんになりたい」 空紫は、続いて彼女に大切な人はいるかと尋ねる。 美奈子の答えた名前の中から、現状でロイスとして有効そうな対象は約6人。 (育ての父・成人は自分が食べてしまったことを覚えていたためタイタス化済) 彼女の侵蝕値は、150。 …なきに等しい可能性に賭けて、それでも全員が動いた。 駒形の支援でセカンドアクションを得た沢口がクリーチャーを攻撃し、美奈子から切り離す。 その隙を突き、空紫は美奈子に〈アクセル〉で起こしたセカンドアクションを使わせて 共にエンゲージ外に脱出する。 直後、響子が深槌を倒し、 “フェイタル・ゾーン”の唯一の攻撃エフェクト〈プラズマカノン〉がクリーチャーを焼き尽くした。 自律判定。 響子は侵蝕率99%で帰還。深槌の罠を振り切った。 が、美奈子の判定はやはり失敗。 かき消える最後の理性で、空紫を傷つけまいと突き飛ばした、その腕から触手が勝手に飛び出し彼を襲う。 刹那、響子の剣がそれを断ち落とし、 主治医・駒形の〈水刃〉が美奈子に止めをさした。 流れる静寂。 沢口が美奈子に歩み寄り、彼女の遺体を モルフェウスの力で もとの人間の少女の姿に再構成した。 |
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目 次 | ||
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1. 参加PC 2. オープニング 3. ミドルフェイズ 4. クライマックス 5. エンディング |
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